八重歯の歯列矯正の方法と治療期間は?
八重歯になる原因
なぜ人は八重歯になってしまうのでしょうか。八重歯になる人とならない人の違いはどこにあるのでしょう。八重歯の歯列矯正を紹介する前に知っておきたい、八重歯になる3つの主な原因を紹介します。
あごの骨の発達不足
あごの骨の発達を左右するのが、噛むことです。よく噛む習慣は、あごの骨の発達を助け、さらには良い歯並びにも関係してきます。あごの骨の発達により、口内のスペースが十分に確保され、永久歯がしっかりと生えてくるためです。
しかし、現代の食は、昔と比べてやわらかいものが増え、しっかり噛む習慣がなくなってきています。その結果、成長期の子ども時代にあごの骨がしっかり成長せずに、歯並びが悪くなり、八重歯になってしまうのです。
歯が大きい
あごの骨の発達だけでなく、歯の大きさも八重歯に関係してきます。いくら、あごの骨が発達して歯の生えるスペースがあっても、1つ1つの歯が大きければ、たちまち口の中のスペースを圧迫してしまうためです。
実は、あごの骨の発達不足同様に、食の変化が歯の大きさに関係していきます。歯の大きさは、カルシウムなど歯の成長に良い成分の摂取によるものですが、あごの骨の発達不足と合わさって、さらに八重歯が作られやすい状況を生み出していると言われています。
犬歯が生えるタイミングが遅い
そして、もうひとつ八重歯には原因があります。それは、八重歯で目立つ犬歯が、ほかの歯に比べて成長のスピードが遅いことです。ほかの歯と一緒に生えてくれば良いのですが、犬歯が生えるタイミングが遅いばかりに、犬歯は何とかほかの歯の間で成長しようとします。
このように、犬歯が無理に成長しようとした結果、歯の位置がずれるなど、八重歯になりやすい状態ができます。
八重歯の治療方法
なぜ八重歯になるのかというお話をしてきましたが、八重歯になったら諦めなければならないのでしょうか。実は、八重歯になっても、歯列矯正などの手段で治療できます。八重歯を治す3つの治療方法を詳しく見ていきましょう。
(1)抜歯
(2)歯列を広げる
(3)歯を小さくする
八重歯の治療期間
ここまで歯列矯正をはじめ、八重歯の治療について紹介してきましたが、なんとなく八重歯の治療は時間がかかりそうなイメージはないでしょうか。実際、どのくらい治療に時間がかかるのか、軽度の場合と通常の八重歯の治療の場合に分けて紹介します。
軽度の八重歯の場合
通常の八重歯の矯正治療の場合
まとめ
軽度な八重歯から重度な八重歯まで、その原因と治療方法についてお話ししてきました。八重歯のせいで歯がガタガタに見え悩んでいる人でも歯列矯正は可能です。
実際の八重歯の程度、歯やあごの骨の状態によっても治療方法は変わってきますが、おおむね1~2年といで治療が完了するのも大きいでしょう。場合によっては、数カ月で治療が終わることもあります。
酷い八重歯だからとあきらめずに、まずは歯列矯正を扱う専門の歯科などで相談してみてはいかがでしょう。もしかすると思ったよりも重度ではなく、マウスピースなどより負担の少ない方法で治療できるかもしれません。
池田歯科クリニックでは、患者様の症状に合わせた様々な矯正方法を提案しています。