子供の矯正で使用する矯正装置
歯並びやかみ合わせ、骨格、お好みなどに応じ、ベストな装置を使用します
子供の矯正治療では、お子さまのお口の状態に応じて様々な装置を使い分けますが、本格的な成人矯正とは違って基本的にシンプルな装置を使用します。お子様の骨格の正常な発育をサポートしながら、健康的で整った歯並びを作っていきます。
当院で取り扱っている小児矯正装置
ムーシールド
マウスピース型の矯正装置で、受け口のお子様に対して上下のかみ合わせの改善をするために使用します。取り外し式で、夜眠っている間に使用していただく、負担の少ない装置です。
3歳から使用可能で、乳歯だけの段階からマウスピースをつけることで、舌やお口周囲の筋肉の状態を整えることができ、反対咬合が改善されやすくなります。
ヘッドギア
上あごが前に大きく成長している場合に、上あごの過剰な成長を抑制し、下あごの成長を促す目的で主に使用されます。
1日に12時間装着することで高い効果が発揮できるため、在宅時のみの使用で良く、お子様がコンプレックスを抱えることもありません。
チンキャップ
下あごが出ている受け口のケースにおいて、下あごの成長を抑えるための装置です。頭を固定源にして、下あごの成長を抑制する効果の高い装置です。
あごの成長の盛んな時期に装着することで効果が出ますので、ほとんどが小学校低学年くらいのお子様に使用されます。1日10〜12時間くらいの装着が必要で、在宅時に装着していただきます。
床矯正装置
お口の中に装着する取り外し式の装置で、真ん中にスクリューが設置されており、そのスクリューを親御さんに定期的に回して広げてもらうことで、装置が拡大、それとともに歯並びの拡大をしていくものです。あごの成長に合わせて使用するため、主にⅠ期治療で使用されます。
装着は1日14時間以上するのが理想ですが、お食事、歯磨きの時には取り外していただきます。
バイトプレート
かみ合わせの深さを改善する取り外し式の装置です。主にI期治療のかみ合わせの深いケースで使用され、低くなったかみ合わせを高くする目的で使用されます。
スライディングプレート
下の前歯が上の前歯よりも前に出ているケースで、かみ合わせが深い場合に使用される取り外し式の矯正装置です。
スライディングプレートを用いることで、かみ合わせが挙上され、下あごが後方へ下がりやすいようにしてくれます。
インビザラインファースト(インビザラインキッズ)
透明なで目立たないマウスピース矯正で知られているインビザラインのお子様版です。目立たない装置で矯正を行いたい小学生のお子様におすすめです。
治療期間中の注意点
装置は決められた通り装着しましょう
装置の使用方法、装着時間は決められた通りに行いましょう。間違った方法で使用したり、装着時間を守らないときちんと効果が出なくなってしまいます。
歯磨き
お口の中に装置が入っていると、細菌が繁殖しやすくなります。歯磨きは通常より念入りに行うようにしましょう。
装置のお手入れ方法
装置のお手入れは、担当医から指示された通りに行なってください。間違った方法で行うと変形したり、細菌の温床となってしまう可能性がありますので正しい方法で行いましょう。
違和感や痛みが続く場合
矯正中は歯が動く際に違和感やちょっとした痛みというものはよく出るものですが、装置がぴったり合わなくなってきた、金具が当たって痛い、というような異常がある場合には担当医に連絡をしましょう。
通院間隔を守りましょう
矯正治療は定期的に経過観察、調整が必要です。キャンセルが続き、間が空きすぎるとスムーズに歯が動かないようになってしまいますので、できるだけキャンセルのないようにしましょう。