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ザイゴマインプラント

ザイゴマインプラント イメージ

上あごの骨が極端になくても骨移植をせずにインプラントが可能です
インプラントは骨に埋め込みますので、骨が十分になければ行うことができません。ですが、近年ではあごの骨が少なくても、様々なテクニックによりインプラントを行うことが可能になってきました。ザイゴマインプラントもその一つで、上あごの骨の厚みが非常に少なくなっている方でも、インプラントを可能にすることができる画期的な治療技術です。また、特殊な技術により、その日のうちに仮歯を入れることも可能で、早期に見た目と噛む機能の回復が可能なのも魅力です。

ザイゴマインプラントとは

ザイゴマインプラント イラスト

ザイゴマインプラントは、インプラントの世界的トップメーカーであるノーベルバイオケア社が提供している、頬骨に向かって埋め込まれる長いネジ型のインプラントです。

一般的なインプラントとの違いは?

頬骨はインプラントを
固定するのに十分な硬さ

ザイゴマインプラントの「ザイゴマ」は「頬骨」の意味です。通常一般的に行われているインプラントはあごの骨に埋め込みますが、ザイゴマインプラントは頬骨に埋め込み、機能させます。

「頬骨なんかにインプラントを埋め込んでもいいの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、頬骨というのは硬さも十分でしっかりしているので、インプラントを固定するのにとても適しています。

通常より長いインプラントを
入れ、しっかりと固定

インプラントを埋めた時点で しっかりと安定する場合も

ザイゴマインプラントでは、頬骨の厚みを利用し、通常のインプラントよりもかなり長め(30〜52.5mm)のインプラントを2本あるいは4本埋め込みます。インプラントを埋めた時点でかなりしっかりと安定する場合、その日のうちに固定式の人工歯を入れることも可能です。(骨とインプラントの接合状態によっては3ヶ月ほど待つこともあります)

骨がほとんどなくても可能

あごの骨がほとんどない
ケースでも対応可能

骨が少ない場合に行われるインプラント法として、オールオン4という治療技術がありますが、こちらはあごの骨の骨量が部分的にある程度残っているケースで行われます。ザイゴマインプラントは、もっと骨がなく、インプラントを埋め込むあごの骨がほとんどないケースでも対応が可能です。

ザイゴマインプラントのメリット

メリット イラスト

術後の生活環境の中で、本来治まるはずの腫れや痛みを増長してしまう要因を招いてしまっていることがあります。術後の痛みや腫れが長引かないためには、どんなことに気を付けるべきなのでしょうか。

上あごの骨がなくてもできる
上あごの骨は、歯周病や合わない入れ歯の使用など、様々な原因で薄くなりやすいものです。骨が極端に減ると通常のインプラントは難しくなりますが、ザイゴマインプラントは頬骨を利用しますので、問題なく行うことができます。
骨移植の手術をしなくていい
インプラントを行う際に上あごの骨が不足している場合、骨を増やす手術や骨移植を行うことがありますが、更なる手術が必要となるので、お体への負担、治療期間の長期化といった問題が起こってきます。ザイゴマインプラントなら、骨の移植は必要ありませんので、このような問題を避けることができます。
手術した日に人工歯を入れることも可能
長いインプラントが頬骨にしっかりと固定された場合、手術した当日に固定式の人工歯(仮歯)を入れることも可能です。歯肉の状態、骨とインプラントの接合の状態により3ヶ月程待った方が良い場合がありますが、いずれにしても、通常のインプラント治療に比べると、早期に見た目の回復、噛む機能の回復ができます。

ザイゴマインプラントのデメリット

デメリット イラスト

ザイゴマインプラントは、上あごの骨がないケースにおいてもインプラント治療を可能にする、メリットの大きな治療法ですが、次のようなデメリットもあります。治療をお考えの方はぜひデメリットもご理解の上、治療を選択されることをおすすめします。

治療を行なっている歯科医院が少ない
ザイゴマインプラントは、高度で特殊な技術を必要とするため、全国でも施術が可能な歯科医院が限られています。
手術時間が長くかかる
頬骨に対して手術を行いますので、通常のあごの骨に行うインプラントよりも手術時間が長くかかります。目安としては2時間程度ですが、症例にもよりますので、詳しくはご相談ください。
治療費が高額になります
特殊なインプラント、また、高度な技術が必要となるため、治療費はある程度高額になります。

ザイゴマインプラントはこんな方におすすめ

上あごの骨がほとんどない、もしくは極端に少ない方

歯周病 イラスト

ザイゴマインプラントは頬骨に対して行いますので、重度の歯周病で骨を大きく失った方、歯を失って長期間が経過し、上あごの骨がかなり薄くなっている方でも施術可能です。

骨を増やす手術を避けたい方

手術 イメージ

骨を増やす手術をすると、複数回の手術が必要となってしまいますし、治療期間も大幅に延びてしまい、歯が入るのが長引いてしまいます。なるべくお体への負担を減らし、期間を短くしたいというような場合にはザイゴマインプラントがおすすめです。

腫瘍などが原因で骨がない方

悪性腫瘍などの病気が原因で上あごの骨を切除してしまった、事故などで骨を失ってしまった、というようなケースで、通常のインプラントを行う骨が全くない方でも行うことができます。

生まれつきあごの骨が欠損している方

生まれつき口蓋裂、顎裂などがあり、上あごの骨の欠損がある方にも適用できます。

プテリゴイドインプラント

プテリゴイドインプラント
上顎骨の後方、蝶形骨の翼状突起板に埋入するインプラント
上あごにインプラントをするのに十分な骨量がない場合、通常行われる上顎骨の代わりに蝶形骨の翼状突起板にインプラントを埋め込むプテリゴイドインプラントという方法があります。
蝶形骨は上顎骨の後方にある密度の高い骨で、この部分にインプラントを埋め込むことで上の顎にしっかりと人工歯を立て、見た目と噛む機能の回復をすることができます。
これまで、上顎の骨が十分になく、インプラントをあきらめざるを得なかった方でも、上顎骨以外の骨を利用する方法なら、インプラント治療が可能になります。
なお、この方法では骨の移植を避けることができるので、お体への負担を減らせるとともに、治療期間も短くできます。

プテリゴイドインプラントのメリット

  • 上あごの骨が十分になくてもできる
  • 骨移植を必要とせず、体への負担が少ない
  • 治療期間の長期化を避けられる
  • 手術によるダメージが他の方法(ザイゴマインプラント、骨造成手術)に比べて少ない
  • 手術当日から噛むことも可能
  • より奥の部分に歯が入れられるのでしっかりと噛める
  • 自然な使い心地が得られる

プテリゴイドインプラントのデメリット

  • 高度で特殊な技術が必要なため、施術可能な歯科医院が少ない
  • 通常のインプラントと同様、術後の腫れ、痛み、出血が起こる
  • 通常のインプラントと同様、手術に伴うリスク(神経、血管の損傷、副鼻腔炎など)がある
  • 通常のインプラントと同様、インプラント周囲炎のリスクがある

プテリゴイドインプラントとザイゴマインプラントの比較

プテリゴイドインプラント
プテリゴイドインプラント、ザイゴマインプラントともに、上顎骨がインプラントするのに十分でない場合に行われるインプラント治療法ですが、それぞれの違いをまとめると次のようになります。
プテリゴイドインプラント
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