歯の着色を歯ブラシでゴシゴシするとかえってよくない?
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ところが、このようなことをしていると、逆に着色が付きやすくなってしまうことがあるので注意が必要です。
歯磨きで歯に傷がつく?

歯の表面にあるエナメル質は、実は人間の体の中で最も硬い組織であり、水晶と同程度の硬さがあります。
そのような硬い組織であっても、毎日行う歯磨きによってだんだんと歯の表面に傷がついてしまいます。歯ブラシの毛は歯に比べるとやわらかいですが、それでも傷はついてしまうのです。
特に、硬い歯ブラシを使っていたり、力任せに磨いていたり、研磨剤のたくさん入った歯磨き粉を使ったりしていると、より一層傷がついてしまいます。
傷に着色成分が入りこむ
「歯磨きにより歯の表面に細かい傷がつくと、その凹んだ部分に色素が沈着しやすくなります。とくにお茶やワイン、コーヒー、トマトソース、カレーといった着色を起こしやすいものを頻繁に口にする人は歯に着色が起こりやすくなります。
着色すると気になってまたゴシゴシ磨いたり、歯磨き粉をたくさんつけたりしてしまうので、また傷がつき、着色しやすくなります。
このようなことを繰り返すうちに、歯はますます着色しやすくなってしまうのです。
歯に傷をつけにくい歯の磨き方
上で触れたように、力を入れてゴシゴシ磨いたり、硬い歯ブラシを使ったり、歯磨き粉をたくさんつけて磨いたりしてしまうと、歯にはますます着色が簡単に起こりやすくなってしまいます。
またそれだけでなく、歯が削れてしまったり、歯茎にダメージが加わって歯茎が下がったりすることにより、いずれ知覚過敏や見た目が老けて見える原因にもなります。
歯をなるべく傷つけずに磨くためには、硬めの歯ブラシは避けて、やわらかめか普通の硬さの歯ブラシで決して力は入れず、歯に当てた時に毛先がしならない程度の軽い力でやさしく磨くようにしましょう。
また、歯磨き粉に含まれる研磨剤は、歯を削る成分が入っていますので、つけすぎには要注意ですし、歯の健康を守るという目的で言えば、歯磨き粉は必ずしも必要ではありません。
着色は歯科医院のクリーニングで落としましょう
歯に着色がついてしまったら、自分でゴシゴシ磨くよりも歯科医院でのクリーニングがおすすめです。
歯科医院のクリーニングでは、歯に傷がつきにくい器具とペーストを使って歯に傷をつけずに優しく汚れを落としていくことができます。クリーニング後は歯がツルツルになりますので、着色もつきにくくする効果も期待できます。
歯に着色しやすくてお困りの方はぜひ参考にしてみてください。