副鼻腔炎で歯が痛くなる?痛みの原因と対処法
目次
実際、副鼻腔炎になると7割くらいの人が歯の痛みを訴えると言われています。今回は副鼻腔炎でなぜ歯に痛みが起こるのか、またその時の症状、対処法などについてご紹介します。
副鼻腔炎でなぜ歯に痛みが起こるのか?
副鼻腔にはいくつかありますが、そのうちの上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる空洞は、上の奥歯の歯にとても近い位置にあります。人によっては歯根が上顎洞の中に入り込んでいるように見えることもあります。
そのため、副鼻腔炎の炎症が奥歯の痛みのように感じてしまうということは少なくありません。
副鼻腔炎が起こっている時に歯に感じる症状
◆上の奥歯の痛み・違和感
副鼻腔炎の症状が強い場合にはズキズキと何もしなくても痛むことがありますが、炎症の程度によって噛むと痛い、もしくは違和感として感じることがあります。
◆複数の歯に感じる
虫歯で痛みが出る場合には、その歯だけが痛くなります。ですが、副鼻腔炎の場合、副鼻腔に接している歯に症状を感じます。そのため、通常、数本同時に同様の症状を感じます。
◆左右いずれかに感じる
副鼻腔炎自体は両側に起こるのが一般的ですが、痛みを感じるのは片方だけということが多いです。
◆神経のある歯が痛むことが多い
副鼻腔炎で歯が痛む場合、神経を取った歯よりも神経を取ったことのない歯に痛みを感じる傾向があります。
◆下を向くと痛みが増す
下を向いたりなど頭の位置を変えると、副鼻腔内に溜まっている液が動き、それが神経を圧迫することにより痛みが増します。
副鼻腔炎による歯の痛みへの対処法
まず、奥歯が痛い場合、特定の歯がしみる、噛むと痛いというような症状がある場合には、虫歯が原因になっている可能性が高いです。
もし、症状が上に挙げた特徴に当てはまり、鼻の症状も同時にあるようであれば、副鼻腔炎による歯の痛みである可能性が出てきますので、そのような場合には、一度耳鼻科か歯科を受診することをお勧めします。
レントゲンやCTを撮れば副鼻腔炎が原因の歯の痛みなのか、もしくは逆に歯が原因で副鼻腔炎を起こしていることがあるので、そのような診断もすることが可能です。
早めに診断して治療をすることにより、早期に歯の痛みを解消することができます。もちろん、歯の病巣が原因で副鼻腔炎を起こしている場合には、歯の治療をしなければ、薬を飲んだとしても根本的な原因は解決しませんので、早急に歯の治療が必要になります。