お口のトラブルの原因は「ドライマウス」かも
目次
と言いますが、お口が乾く状態を「ドライマウス」と言います。
実はお口の様々な不調がドライマウスによって起こっていることがあります。
今回は、ドライマウスについて具体的にどのような症状を起こすのか、そしてその原因、またその対処法についてご紹介していきます。
ドライマウスとは
健康な状態では、お口の中には唾液が十分に満たされています。ところが、なんらかの原因で唾液の出が悪くなったりすることがあります。元々、お口が乾きやすいのは年齢を重ねるにつれて起こりやすい、ということはありましたが、最近では若い人にも増えている傾向があるようです。
ドライマウスになると、様々なトラブルが起こってきます。
ドライマウスになると起こるトラブル
ドライマウスになると、唾液の重要な働きが発揮されず、次のようなトラブルを引き起こします。
◆虫歯や歯周病
唾液が不十分だと、お口の中が唾液によって洗い流されず、また抗菌作用や再石灰化作用といった大事な働きも十分に発揮されないので、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが起きやすくなります。
◆口臭
唾液の減少により唾液の殺菌作用や自浄作用が行われなくなるので、口臭も強くなります。
◆口の中の痛み・口内炎
唾液による粘膜の保護作用もなくなるので、ちょっとしたことでお口の中が傷つきやすく、また口内炎になりやすくなるため、痛みを感じやすくなります。
◆飲み込みづらい
お口に潤いがないと、食べ物を飲み込みづらくなります。
◆味覚障害
唾液が少ないと、味の成分が唾液に溶け込まなくなるため、味がわかりにくくなることがあります。
ドライマウスの原因
ドライマウスになる原因は、加齢、口呼吸、薬の副作用、ストレス、喫煙、飲酒、更年期障害、食生活や生活習慣の乱れ、病気(シェーグレン症候群など)といったものです。
近年若者にドライマウスが増えている原因として考えられているのは、生活習慣の乱れ、ストレスに加え、咀嚼不足、スマホの使用が多くなったことによる会話不足といったことも考えられています。
ドライマウスへの対処法
◆ストレスを溜めすぎない
過剰なストレスは交感神経を興奮させ、唾液の分泌を抑制してしまうため、リラックスして副交感神経を優位にする時間も大事にしましょう。
◆嗜好品をとり過ぎない
喫煙、飲酒はお口の中を乾燥させてしまいますので、できるだけ控えめにしましょう。
◆よく噛む、よく話す
口周囲の筋肉を動かすことで唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。そのため、よく噛む、よく話すということを意識して行うことをお勧めします。
◆薬をなるべく飲まないよう、健康に気をつける
薬の多くは副作用に「口腔乾燥」があります。なるべく薬を飲まなくても良いように、規則正しい生活、健康的な生活を心がけるようにしましょう。
ドライマウスがなかなか改善しない場合には、シェーグレン症候群などの病気が関係している場合もありますので、症状が気になる場合には、医師や歯科医師に相談するようにしましょう。