日本と海外では「八重歯」の印象が大きく異る
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日本では、八重歯はチャームポイントの一つとして見られます。
女性では、形成手術を受けて八重歯にしたり、つけ八重歯というおしゃれもありますね。この八重歯ですが、上の歯にある犬歯が尖って見える状態のことと思われがちですが、実は歯の生えている位置が異常な状態のことを言います。
犬歯は元々尖っており、その犬歯が内側や外側にズレて生えているのでうまく噛み合わさらず先端が丸くならないため尖りが目立ってしまいます。歯科医学的には乱杭歯、上顎犬歯の低位唇側転移、押歯、添歯、鬼歯と言われます。
日本では、チャームポイントとしているアイドルがいたりアニメキャラクターにも描かれていますが、海外では、Vampire teeth(ドラキュラの歯)、Devil’s teeth(悪魔の歯)などと言われ、宗教的な考え方からも印象悪く捉えられています。また、口の中の病気を引き起こしてしまったり歯並びがどんどん悪くなっていく可能性もあるため、歯医者さんによる矯正治療を受けることが望ましいとされています。
八重歯のお手入れ
八重歯は位置が他の歯と比べて内側や外側にずれているため、汚れがつきやすい状態にあります。また他の歯と位置がずれていることから、八重歯を意識的に歯磨きによるブラッシングをしないと十分に汚れを落とせないと言えます。そのため、効果的に汚れを落とすためのブラッシング方法を紹介いたします。
●歯ブラシは歯と歯茎の境目に斜め45度になるように当て、小刻みに磨く
●同様に裏表も丁寧に磨く
●歯ブラシを縦、横、斜めなど、汚れのついている位置をよく見ながら持ち替えて磨く
●デンタルフロスや歯間ブラシを使い、念入りに汚れを落とす
八重歯のデメリット
日本では小悪魔的な魅力を備えたチャームポイントである八重歯ですが、デメリットが多々あります。お手入れが十分にできないでいると虫歯、歯周病になりやすいです。また尖っていることにより唇や口の中が傷つきやすく、口内炎の原因となります。
さらに、前に八重歯が出すぎていると口がうまく閉じられず口呼吸の原因になってしまったり、噛み合わせが悪いことにより他の歯にも負担が強くかかってしまうことから歯全体の健康を害してしまう可能性もあります。
こんな時は歯科医へ受診を
八重歯は、汚れが付きやすく落ちにくいため定期的に歯医者さんを受診し、歯のお掃除をしてもらうことが望ましいと言えます。人により様々ですが、半年に1度は受診しお掃除することで虫歯予防効果を期待できます。噛み合わせが悪く、顎が痛い状態が続いたり、極端に内側や外側へずれていってしまうようであれば、歯科矯正をすることが望ましいと言えます。
出っ歯になってしまうと外見が悪く見えるだけでなく、虫歯ができやすく怪我もしやすいです。さらに口呼吸になってしまうと風邪を引きやすくなり集中力低下にもつながってきます。治療方法は様々ありますので、池田歯科へ相談してみるとよいでしょう。