歯磨きが面倒な時にはうがいだけでも効果はある？

水だけのうがいで歯の汚れはどのくらい落ちる？

水だけでうがいをした場合、落とせるのは食べかすだけだと考えていいでしょう。ただし、むし歯や歯周病を引き起こす原因となるのは食べかすではなく、歯の表面にこびりついて繁殖した細菌の塊である歯垢です。

このようなこびりついた歯垢はただ口の中を水でうがいしたからといって落ちるものではありません。

これは、バスタブの内面や台所の三角コーナーについたヌルヌルが水流だけでは落ちないのを想像していただければわかるでしょう。

つまり、むし歯や歯周病を引き起こす元になる歯垢を落とそうとするならば、ブラシを使って機械的に落とすしかない、ということです。

殺菌成分の入った洗口剤なら水だけより効果ある？

殺菌成分を含んだ洗口剤にはある程度効果がありそうだという気がしますが、このようなものを使用した場合でも、やはり歯垢そのもの落を落とすことはできません。

たとえ殺菌成分が入っているとしても、それはあくまでも細菌を増やさないようにする程度の作用しかありませんので、歯にびっしりとついてしまったプラークを分解するほどの力はなく、結局のところ、やはり歯ブラシで擦って落とすしかありません。

これも、バスタブのヌルヌルがお風呂の洗剤だけでは落ちないのと同じです。
つまり、洗口剤はあくまでも、歯ブラシで汚れを取り除き、その後に補助的に細菌が増えないようにする目的で使用すると考えていただいたほうがいいでしょう。

寝る前にはうがいで済まさず、きちんと磨きましょう

基本的には、歯磨きは毎食後、１日3回するのがおすすめです。ですが、お昼など、なかなか時間が取れなかったり、外出先などで磨けなかったりすることもあると思いますので、朝晩は必ずする、という感じでも問題ないでしょう。

むし歯や歯周病のリスクが高まるのは、唾液の分泌が行われなくなる夜間の就寝中ですので、夜寝る前の歯磨きはできれば手を抜かず、しっかりと行うようにすることをおすすめします。

寝る前に歯磨きをする習慣のある人は、眠くなるとどうしても歯磨きをきちんとやるのがおっくうになりがちなので、寝る前よりも、夜ご飯を食べた後ちょっとゆっくりしてから行う、というのをおすすめします。