神経を取った歯の色をきれいにするにはどんな方法がある?
目次
最初の頃はそれほど目立たなかったとしても、年数がたつにつれて色が濃くなり、周囲の歯との違いが目立つようになってきて、気になる人が増えてきます。
今回は神経のない歯の変色をきれいにする方法についてご紹介していきます。
神経を取った歯が変色してしまう理由
神経のない歯や神経が死んでしまった歯が変色してしまう理由としては次のようなことが挙げられます。
◆内部のコラーゲンの劣化
神経が入っている歯髄腔には血管などの組織も一緒に入っています。
神経を取ったり神経が死んだりしてしまうと、血管も同時にダメになってしまいますので、歯に栄養が送られず、歯の内部に存在するコラーゲンが劣化して変色していきます。
◆内出血
虫歯などにより歯の神経が炎症を起こして内部で出血を起こすと、血液中に含まれる鉄が歯の内部になる細かい管に入り込み、黒ずんでしまいます。
◆内部の空洞化
神経が死んでしまった場合、神経や血管などの内部組織が乾燥して縮み、空洞化することも歯の色が暗く見える原因になります。
神経を取った歯が変色してしまう理由
歯自体を白く漂白する
この方法は前歯である程度歯がしっかりと残っている場合に適用できる方法です。
具体的にはウォーキングブリーチと呼ばれる方法で、歯の裏側から漂白作用のある薬剤を入れて徐々に白くしていきます。
セラミックで白くする
ウォーキングブリーチで満足な結果が得られない場合、歯が大きく欠けている場合や、前歯以外の場合にはセラミックで歯の色をきれいに見せることができます。
具体的には次のような方法があります。
<ラミネートベニア>
前歯の表面にセラミックを張り付けて見た目を良くできる方法です。歯をほんの少しだけ削って薄いセラミックの板を表面に貼り付けることで色と形を改善できます。
前歯の場合にあまり歯を削りたくなくて、歯がある程度しっかり残っている場合に適用が可能です。
<セラミッククラウン>
歯を全体的に削り、上からセラミックのクラウンをかぶせる方法です。
この方法であれば色も形も歯の向きもきれいにすることができます。
神経を取った歯は弱くなっているので、歯を保護する意味合いでも、ラミネートべニアよりこちらのほうが一般的です。
以上のように、神経のない歯をきれいな色にする方法はいくつかあります。
どの方法が適しているかは、個々の歯の状態によっても異なりますので、担当医とよく相談し、ご自分の歯に合った方法を選択されることをおすすめします。